鶴我の考察・感想・言葉の息吹を吹き込む日々の呟き。

自然・宇宙・日本の歴史に心赴くままに穏やかに情熱を大事に謙虚と感謝を忘れずに好奇心を持って生きてく男の記録。

マッカーサーjrさんのnote(ノート)の記事を記載。【第二章】:もふにゃんjr編。’其之肆’

 

 

 

 

 

 

 

 

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101・悪の天才タレーラン、あるいは華麗なる堕天使。第一章「孤独な少年と怪物の胎動」

もふにゃんJr(帰ってきたMJr
2021年11月15日 22:39

 


私がどんな人間だったのか?何を考えていたのか?そして何を望んでいたのか? それを数世紀間にわたって論議してもらいたいのですよ。
~ シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴール ~

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※ 私個人の挨拶や近況の報告は、記事末の追伸にあります 💓(∩ˊᵕˋ∩)

べんきょう

 

今回はMJrの独自マガジン「天使と悪魔」の第二弾となります。
(他のシリーズや記事をはさみながら進んでいきます。)

 

 

記念すべき一作目で取り上げた人物は、日本が世界に誇る名君、上杉鷹山でした。(多くの読者様からも大好評でした。 (∩ˊᵕˋ∩))

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清らかな小川のような清潔さと、善良なる心、民への深い愛、そして全世界の政治家が見本とすべき政治手腕を発揮した鷹山公は、まさに記念すべき1人目にふさわしい人物でした。

 


※まだ読んでいないお方は是非読んでみてください。日本人であることに誇りが持てます。

 

しかし、今回新たに召喚する人物は上杉鷹山とは真逆のタイプの人間であり、一般的な常識及び道徳観念からは完全に逸脱しています。

 

 

一言でいえば、規格外の化け物です。

 


上杉鷹山からの振れ幅があまりにも大きいために、善良なる読者様の皆様、特に、学生の皆様などは凄まじい衝撃を受けてしまうかもしれません。(; ・`ω・´)

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しかし、私は人間の善の面、美しい面、光の面と同じくらいに、悪の面や汚い面、闇の面も重要だと思っています。

 

なぜならば、ご存じのように、人間という生き物は複雑怪奇にして、あらゆる宗教が全く役に立たないほど業が深い生き物であるだけに、善なる面だけでは全く理解することができないからです。
(そもそも本当に宗教だけで人間を理解することができるならば、この世はここまでカオスにはなりません。)

 


悪の知性、汚い面、闇の息吹を知ることによって、はじめて我々は、人間の真の姿や、真の力を垣間見ることができます。
(それは決してネガティブな面だけではないはずです。)

 


しかし、偽善を好み、知らないものを頭から否定しがちな人類は、そういった闇の面を最初から否定し、全く学ぼうとしてきませんでした。
孔子は歓迎するが、韓非子マキャベリは否定するといった形でです。後者の方がはるかに有益なのに。)

 


そして、その結果、全世界の民衆は同調圧力及び異端者の排除という蛮族的な悪習を繰り返し続け、人類に貢献してくれるはずだった希有な天才達を闇に葬ってきました。
(その結果が人類の悲惨な歴史です。)

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そして、皮肉なことに、そんな愚行によって最も被害を受けてきたのは、他でもない民衆達でした。
(これを悲劇と呼ぶべきか、喜劇と呼ぶべきかは神のみぞ知ることでしょう。)

 

 


否定するのは赤子でもできるが、教訓を得るのは至難であるという至言は、人類の歴史を鋭く言い表しています。

 


しかし、私の記事を読んでくれている賢明な読者諸氏の皆様は、そのような愚かな知性とは全く無縁の読者であると私は存じています。

 

だからこそ、私は安心して、そして自信をもって、この場に、タレーラン=ペリゴールという怪物を召喚したいと思います。

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上杉鷹山とほぼ同時期に生まれたこの鬼才は、悪魔のような凄まじい知性と、天使のような優雅さをもってフランス革命という激動の時代を生き抜きました。(あのナポレオンを屈服させた男でもあります。)

 

上杉鷹山という黄金に輝く大山が日本に出現していた頃に、フランスでもタレーランという怪しい光を放つ大山が出現していたというのは非常に興味深い事実だと思います。

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タレーランは、三国志の鬼才司馬懿と並んで私が唯一心を読み切れなかった人物であり、その心は霧のように掴みがたく、大山のように巨大です。
司馬懿と酷似している部分も多く、その知謀の深さは規格外です。ちなみに、司馬懿も今後召喚する予定です。)

 


これからの話を読んでいけば分かりますが、タレーランの行動は奇想天外なものが多く、思考パターンも複雑怪奇そのものです。
(矛盾や相反した要素も無数に存在します。)

 

 

人間は知性レベルが高くなるほど、自分の中に様々な要素を内包し、己の実像を韜晦(とうかい)する傾向にあります。
(矛盾した要素が仲よくお手手をつなぎ、協力し合っているのです。そして、それを可能にする器を所有しているのが天才を超える鬼才なのです。)

 

※ 韜晦(とうかい)とは、簡単にいえば自分の才能を隠すことです。いわゆる能ある鷹は爪を隠すというやつですな。

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悪魔かと思えば天使になり、愚かだと思えば鬼才の知性を輝かせ、チワワのように可愛いかと思えば巨大な龍に変身し、龍かと思えば霧になって消えていく、そしてその霧の中を進んだ先には、信じられないほど巨大な知の宮殿が待ち受けている。

 

これが、いわゆる鬼才、巨人と呼ばれる人間達のもう1つの姿です。

 

 

ゆえに、タレーランを知れば知るほど、タレーランが分からなくなるという不思議な現象が起きてきます。

 


タレーランに近づいたかと思った瞬間に、彼は微笑みながら漆黒の翼で飛び立ってしまうのです。

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ですが、ご安心ください。

 

 

今回はわたくしMJrが道案内をいたします!(づ。◕‿‿◕。)づ
(あなたのためにも、タレーランという霧の世界に一足先に入って、いくつかの拠点を作ってきました。)

わくわく うるうる目

 


この無限に続く壮大かつ異様な霧の世界を私と共に冒険いたしましょう。

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さて、そのためには、フランス革命以前の世界、つまりアンシャンレジーム(旧制度)の時代にまで時を戻さねばなりません・・・
(ここから先は文語調でいきますね(●´ω`●))

 

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タレーランの誕生と怪物の胎動。

 

西暦1754年、シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴールはフランスの名門貴族タレーラン家の長男としてこの世に生を享けた。
(ちなみに、上杉鷹山は1751年に誕生している。)

 

しかし、タレーランは生まれながらに右脚が不自由だったことと、そもそも愛情のない両親が20歳前後という若さだったこともあり、両親からは全く相手にされなかった。(現代でいえば、完全なるネグレクトである。)

 


さらに、不自由な右脚などを理由に、長男であるにも関わらず、家督は弟に譲ることになった。

 


ゆえに、幼少期のタレーランは、徹底した愛の欠如と、深い孤独、不自由な右脚への憎悪に苦しみながら成長していった。(可愛そうなタレーラン!)

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「私はひとりぼっちだった。」

 

「私はこのままならない社会を憎んでいた。」

 

と晩年のタレーランは回想している。

 


ゆえに、無理やり入れられた宿泊学校においてもタレーラン少年は常に憂鬱であり、陰気だった。

 

むろん、友達などはできるわけもなく、宿泊学校においてもタレーラン少年は孤独だった。

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しかし、人間万事塞翁が馬、この過酷かつ残酷すぎる境遇こそが、したたかにフランス革命を生き抜き、平然とナポレオンを叩き潰し、後の敗戦国フランスを救い、そして、やすやすと西洋世界を手玉にとった規格外の怪物を生み出すことに
なるのである。

 

 

タレーラン少年は大きなハンディキャップを持った自分が卑劣な学友達にいじめられないようにするためには、徹底したポーカーフェイスと、何事にも動じない心を習得する必要があると即座に気づいた。
(イギリス人いわく、フランス人とは最も卑劣な人種であり、少しでも弱みを見せれば猛然と襲いかかってくるとのこと。ゆえに、タレーラン少年は嫌でも己を強化するしかなかったのである。)

 


いじめる人間とは本質的に矮小であり無知である。 

 

ゆえに、そういった連中は、全く表情を崩さないような得体の知れない人間には恐れをなして逃げていくものだ。
(いじめられている子供がいたら、ポーカーフェイスを身につけることを教えるだけでいい。そして、泣き言や弱みを封印し、常に笑っていることを教えることだ。それだけで大抵のいじめは消滅する。)

 


さて、常に冷静で全く余裕の表情を崩さないタレーラン少年は、学友達からは相変わらず嫌われてはいたが、一定の評価を得ることに成功する。

 

これが、タレーランの心理戦における最初の成功体験だった。

 

 

「おや、何もしてないのに奴らは逃げていくぞ・・・・」

 

 

心理学の研究でも明らかにされているが、幼い頃の成功体験は、後の人生を決定するほどの巨大な力を持っている。

 


「あの時の私は勝ったのだ!」という自信が死ぬまで持続するのだ。

 


後に、激昂しているナポレオンの悪口を涼しい顔で微笑みながら聞いていた怪物の起源は、案外ここにあるのかもしれない。

 

 


ところで、無味乾燥で陰鬱とした日々を過ごしていたタレーラン少年だが、唯一楽しみにしていることがあった。

 


それは、読書である。

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書物という知の泉の存在を知ったタレーランは、それまでの膨大なフラストレーションを一気に爆発させ、様々な本を読みあさっていった。

 


歴史、文学、政治、神学、数学、科学、美術、アダルト、禁書などとジャンルは問わなかった。

 


しかし、タレーラン少年の読書の姿勢は、一般的な純粋無垢な少年少女達とは全く異なるものだった。

 


そこには、謙虚さや信じる心は一切なく、あるのは徹底した「疑念」と「怒り」のみだった。

 


「どうして僕はひとりぼっちなの?どうして僕は長男なのにこんな掃き溜めのような学校に送られるの?どうして誰も僕を愛してくれないの?どうして?どうしてっ!?」

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こうしてタレーラン少年は恐ろしい速度で知識を吸収していったが、同時にあらゆる偽善的な思想やデタラメな理想論をあざ笑うようになっていく。

 

そんなものは唾を吐くべきものと不幸な少年は実体験から学んでいたのだ。

 

 

「書物は私を啓蒙してくれたが、私は決して書物に屈服はしなかった。」
タレーラン回想録~

 


多くの子ども達が自由に遊び回っている中で、タレーラン少年だけは、図書館に閉じこもり、貪るように本を読み続けた。

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「なるほど、そういうことか。」

 


彼がページをめくるたびに、彼の精神世界は破壊と創造と繰り返し、無限に再構成されていった。 

 

 

そして、誰も見向きもしない図書館から未来の怪物の胎動がドクン、ドクンと脈打ち始めていたのである・・・

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ドスケベ神父タレーラン参上っ!!

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さて、時は進み、ある日の、糞尿の匂いがたちこめる素晴らしき都パリでのこと。

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ゴージャスな屋敷から杖をつきながら出てきた美青年は、豪華絢爛な馬車に乗り込み、小さな窓からパリの景色を物憂げに眺めていた。

 

その青い瞳は恐ろしいほどに美しく、同時に怪しい光を放っていた。

 

 

すると、屋敷の外で彼のことを何時間も待っていた馬車屋は急いで駆けつけてきた。

 


「おや?どなた様ですかな?」

 


「またご冗談をっ!馬車の者でございますよっ!閣下!」

 


「おお!!そうそう、馬車屋さんだったね!で、何か用かね?」

 

「はい、そのぉ~あれです、そろそろツケにしていた馬車の代金を支払ってもらいたいと思いまして・・・」

 

「ああ!そうだったね!いいとも、支払いましょう。」

 


「ありがとうございます!・・・・で、いつお支払いになりますか、閣下?」

 


「ふむ・・・・君も変なやつだな・・・・・よし、馬車を走らせてくれたまえ!!」

 

そして、彼はそのまま馬車を走らせ、パリの街に消えていった。(笑)

 

 

車屋は唖然とした表情のまま華麗な馬車の後ろ姿を見送っていた・・・・

 

 

代金未納のまま置き去りにされた馬車屋に同情してしまうが、同時に滑稽すぎて思わず笑ってしまう人も多いであろうこのエピソードは、金に汚いタレーラン神父の伝説的な逸話である。

 


そう、成長し、青年になっていたタレーランは、なんと神父様になっていたのだっ!!

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アンシャンレジームの貴族社会では、家督を継がない次男以下は、軍関係の職につくか、僧侶になるというのが不文律だったが、右脚の不自由なタレーランは自動的に僧侶の道に行くことが決まっていたのだ。

 


しかし、上辺はともかく、本心では神というものを歯牙にすらかけなかったタレーランにとって、僧侶という生き方は苦痛そのものだった。

 


快楽と自由を心から愛し、尋常ではない野心を持っていたタレーラン青年が清潔な神父の服を着て、上辺とはいえ説教を説いているのだから面白い。

 

 

フランスの文豪スタンダールの「赤と黒」という小説では、野心的な主人公である美青年ジュリアン・ソレルがその欲望と野心に突き動かされながら腐敗した僧侶社会でしたたかに生き抜いていく姿が描かれているが、タレーラン神父は、まさにジュリアン・ソレルそのものだった。
(むろん、腐敗した教会の教えや同僚連中なぞ侮蔑の対象でしかなかった。)

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しかし、タレーラン神父には当時のパリ社会をざわつかせるほどの悪い習慣があった。

 

 

それは、女遊びと博打である。

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母親の愛が一切欠如したまま成長したタレーランは、無意識的に母の代わりとなる女性を探し続け、無数の女性と関係を持つようになっていた。
タレーランはその生涯で数多の女性を愛し、同時に彼もまた愛された。)

 


右脚が不自由とはいえ、タレーランはスタイルもよく、顔はイケメン、さらには圧倒的な知性とお洒落な機知に溢れていた。

 

上級の女性になるほど、肉体的な魅力ではなく、知性的な魅力を異性に求めるようになっていく。


そして、その点では、タレーランほど洗練され、卓越していた紳士は、パリ社会には存在しなかった。

 

タレーランのお世辞は美酒のように甘く、褒められたマダム達はその瞬間から自分が一流の女性であることを自覚できるのだ。

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それに加えて紳士的で怪しいオーラをまとうイケメン神父がドS的かつ偉そうな表情でゆったりと杖をつきながら近づいてくるのだから非日常性を求める女性にはもうたまらないっ!!

 


まさに、タレーランはモテモテだった。

 


また、タレーランは神父であるにも関わらず、堂々と高級娼婦を連れて歩いたり、パレ・ロワイヤルという悪の殿堂でせっせと博打を打ったりしていた。(彼は人々に批判されてもケロっとしていた。)

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さて、ここがタレーランの不思議なところなのだが、人心掌握の天才であり、繊細な気配りが得意であったにも関わらず、プライベートとなると驚くほどアホになるのである。(笑)
(ちなみに、これはフランス人の大物に共通する特徴なのかもしれない。というのも、タレーランも、ナポレオンも、文豪バルザックも、思想家のルソーもプライベートはメチャクチャであったから・・・)

 

神父が道ばたで女性とイチャイチャしていたり、悪の殿堂と呼ばれる怪しい店でせっせと博打を打ったりしていれば、必然的に評判が悪くなることは誰でも分かるはずである。

ましてや、フランス随一の頭脳を持っていたタレーランならば、その当たり前の道理が分からないはずがない。

 

にも関わらず、タレーランは世間の評判など歯牙にすらかけず、マダムとイチャイチャしては、博打を楽しむのである。

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かくてタレーラン青年、いや、タレーラン神父の日常は、放蕩と快楽の二文字で埋め尽くされていった。

 


全く世界を揺るがすほどの素質を持っておきながら貴重な青年期を遊び呆けて過ごすとは!

 


しかし、そんなことはタレーランにとってはどうでもいいのである。

 

 

彼にとっては目の前の快楽、目の前の知的興奮、目の前の美に迷わず手を伸ばすことこそが、真に肯定すべきものなのだ。

 

そして、それに比べれば、世間体や小人どもの偽善的な習慣などパリに溢れている糞尿のようなものでしかない。

 

 

時勢に恵まれない天才にとって人生は悲劇でしかないが、時勢をあざ笑う鬼才タレーランにとって人生は喜劇でしかない。

 


こうしてタレーラン神父は、フランス革命によって消滅するアンシャンレジームのパリ社会にて存分に放蕩の限りを尽くすのである。

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1789年以前に生きたことのない人間に、人生の甘美さは分からぬだろう。
 ~タレーラン=ペリゴール~

 

 

しかし、女遊びと博打に目がないタレーラン神父は、いつも金欠だった。(笑)

 


そして、金欠を解決するために博打をしては、さらに借金を増やすのだった。(笑)

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これまた不思議なのだが、名門貴族の誇りを持つタレーランは貧しいことを誰よりも嫌い、誰よりもお金が好きだったにも関わらず、貧しさとお金の消失に直結する二大悪習慣である女遊びと博打に見事なまでに夢中になっていたのである。(笑)
(例えるならば、虫歯を誰よりも嫌っているにも関わらず、毎日甘いお菓子を貪るようなものである。笑)

 


ここだけを切り取ってみれば、タレーランは他の腐敗した僧侶や坊主どもと同じ愚か者にすぎず、あの黄金に輝く上杉鷹山と比肩しうる大山であるとは到底思えない。

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いや、誉れ高き鷹山公と比較するのは、鷹山公に失礼というものだろう。

 


そして、あの孤独で可哀想なタレーラン少年が、見るも無惨なドスケベ神父に豹変してしまったことに落胆した人も多いはずだ。

 

 


しかし、本当に重要なのは、ここからなのだ。

 

 

あの幼少期の図書館にて胎動を開始した例の怪物は、この瞬間もまた刻々と成長し、増大していたのである。

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タレーランという深い霧の世界を進み、我々は右脚が不自由な赤子が両親から見放される姿を、孤独な少年が涙を流しながら本を読んでいる姿を、そして、快楽と放蕩の限りを尽くす青年の姿を見てきた。

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幼少期に受けた心の傷と厳しい人生の試練、そして彼の抱える闇の深さから逃れるように、タレーランは快楽へと向かい、その結果廃人になってしまったのか・・・

 

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霧の世界をさらに進んだ我々は、薄暗いパリの街並みに、一人の法衣をまとった美青年が杖と共にぽつんとたたずんでいる姿を見つける。

 

憂鬱そうな青年は、こちらを意識することもなく、その青い瞳で灰色の空を眺めていた・・・

 


・・・ようやくタレーランを見つけた、そう我々が思った瞬間に、彼は微笑し、漆黒の翼を広げ、1789年のヴェルサイユ宮殿へと飛び去っていく。

 

 

1789年のヴェルサイユ宮殿が暗示するもの。

 

それは、フランスを混沌の時代へと導き、その後の西洋社会そのものを大きく変えてしまった大事件、つまり、フランス革命である。

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そして、怪物タレーランの物語は、ここから始まるのである・・・

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第一章「孤独な少年と怪物の胎動」 完

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※ それでは、次回の物語にてお会いしましょう。

 

 

 

もふにゃんラーメン ニコ

追伸💗(❤´艸`❤)

 


無理をしたせいで体調を崩していた私ですが、皆様の温かい励ましの声のおかげで何とか回復することができました。(,,•﹏•,,)

寝る

このたびは大変ご心配おかけしましたm(_ _)m

 

今後は短めの文章を書いたり、エッセイなどを取り入れることで負担を軽減すると宣言していたのですが、結局今回の記事も7300文字オーバーという長文になってしまいました。汗 (これでも相当削った方なのですが(´;ω;`))

 


このように相変わらず自制するということが下手くそな私ではありますが、今後はオーバーヒートしないように上手く休みながら執筆していきたいと思っております。ο(=•ω<=)ρ⌒☆

 


皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまいますが、何卒温かい目で見守っていただければ幸いです。m(_ _)m

 


これからも面白い記事をガンガン書きますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!!

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さて、独自マガジン、天使と悪魔の二人目となるタレーランですが、
彼に関する資料はやはりフランスから出たものが一番面白いのですが、残念なことに和訳された資料はあまりありません。汗  

 

ですが、「悪の天才タレイラン」という本はシンプルかつ分かりやすい説明なので、とても読みやすいかと思います。
(今回の記事でも参考にさせていただいた部分があります。)

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図書館などでも借りれると思いますので、興味があるお方は是非読んでみてくださいね(●'◡'●)

 


とはいえ、私のシリーズを読んでしまえば、それで全て完結してしまいますので、お時間がないお方は、このシリーズをチェックしていただけれぱ十分ご満足していただけると愚考いたします。

 

 

また、今回もこの場を借りて、読者様からいただいたファンアートを紹介させていただきます!💗(つ๑>ω<๑c)♡❤

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これは、goldbug🌻様の作品です!💗💗💗

 

※ 以下本人様からのコメントの引用です🥰

 

こんにちはgoldbug3です、いつもありがとうございますଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ♡‧₊˚


皆の真似して…もふにゃんファミリー縁側を、激写しましたw

 

左にいるのが「魔神しげ」

っrtrtrtr無題

 

真ん中が「もふにゃん」

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そして、右にいるのが「もちモッチ」です😍

ええれれ無題

 

goldbug🌻様のイラストは可愛いのと同時にとてもおもしろい構成なので、
笑いながら楽しませていただきました!😍😍😍

 

 

goldbug🌻様、このたびは本当にありがとうございましたm(__)m

 

 

少しでもイラストが描けるという人は、ぜひファンアートを送ってみてくださいね😍🧐(*/ω\*) (思いがこもっていれば皆名画です!😉😉😉)

 

 

あなたの可愛いイラストをお待ちしています!!🥰🥰🥰 (づ。◕‿‿◕。)づ

べんきょう

 

 

続編が完成しました(❤´艸`❤)

 

 

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それでは、コメント欄にてお会いしましょう!!!😆😆😆🥰🥰🥰
(コメント欄はこの👇にあります(●'◡'●))

 

 

 

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102・🆕悪の天才タレーラン、あるいは華麗なる堕天使。第二章「覚醒と飛翔」

もふにゃんJr(帰ってきたMJr
2021年11月23日 18:04

 

 

タレーランという人はまったくつかみ所がなくて、謎めいている。 

彼との会話がお金で買えるならば、間違いなく私は破産するでしょう。

                                                                              ~スタール夫人~

 

 

 


※ この記事はMJrの独自マガジン「天使と悪魔」タレーラン編の第二章となります。 前回の記事を読んでいないお方は下の記事を読んでから、本章をお楽しみください😉

 

 

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革命の嵐

 

 

「もっと馬車を飛ばしたまえ!!もっとだ!」

 

深い霧のたちこめる闇夜のパリを風のように疾走していく1台の馬車がある。

 

昼間は宝石のように輝いて見えるこの馬車も、この夜だけは異様で奇怪な雰囲気を醸し出していた。

 


 まるで、巨大な魔物から必死に逃げようとする子鹿のように、馬車は震えていた。

 


「まさか、こんなことになるなんて!いったい何が起きてますの?」

 


「ついに民衆が完全に獣と化したようだ。もはや暴走する民衆を誰も止めることはできまいっ!」 

 

そう叫んだ男は杖を強く握りしめた。

 


「あなた!あれを見て!!空が血のように真っ赤だわ!!」

 


「あの方角はチュイルリー宮殿かっ!?」

 


「それはつまり?!」

 


「陛下が危うい、、、このままでは、、、フランスは地獄と化すかもしれん・・・」

 


「なんてこと!!どうしますの?あなた!? ねぇ、どうしますの!?」

 


「こうなったら仕方がない。しばらくの間、私はフランスから離れよう。」

 


「離れるってあなた!まさか亡命!?」

 


「いや、こんな時のためのダントンだ。まずは一刻も早く彼に会わねばならない!!おい!もっと馬車を飛ばしてくれいっ!!」

 

 

1789年に始まったフランス革命により、ルイ16世率いる王党派は瞬く間に権力の大半を失い、実質的には暴走する民衆を止めることができなくなっていた。

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1789年に覚醒した民衆は、パリの南西22キロメートルに位置する王宮「ヴェルサイユ宮殿」にいた国王を強引にパリに連行し、チュイルリー宮殿に監禁した。

 

いわゆるヴェルサイユ行進、別名、10月事件である。

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そして、1792年には、パリの民衆は完全に理性を失った獣と化し、チュイルリー宮殿をも襲撃する。

 

宮殿を守るスイス人傭兵団は一人残らず虐殺され、無数の王党派貴族が続々と処刑されていった。

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狂気に飲まれた民衆は脅迫する形で国王の退位を強く求めた。

 

 

もはや、フランス国王ですら、死神の息吹から逃れることはできなくなっていた。

 

 

そして、この情報をいちはやく入手したタレーランは、一時的にフランスから去ることを決意する。

 


このままでは命すら危うい! 一刻も早くフランスを去らねば!

 


タレーランは、まさに絶体絶命であった。

 


かくてイギリスに避難することを決意したタレーランは、大物政治家であり、友人でもあったダントンの元へと馬車を急がせたのである。

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ところで、なぜ、このタイミングでわざわざダントンに会いに行くのだろうか?(1秒でも早く逃げなければ、命すら危ういのに!)

 

 

いったい、タレーランは何を考えているのだろうか?

 

 


それを知るためには、革命以前のパリ社会にまで時を戻さねばならない・・・

 

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最後のアンシャンレジーム社会と、タレーラン神父の苦悩

 


「金がない。」

 

タレーラン神父は借金に頭を抱えていた。

 


そして、相変わらず、借金を解決するためにギャンブルをしては大負けし、さらに絶望していた。笑

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オリユーいわく、彼は毎晩まばたき1つすることもなく破産していた。笑
(ここまでくると、豪胆なのか、ただのアホなのか全く分からない。)

 


名門貴族ということもあり、タレーラン神父の聖職者としての地位はかなり上位に位置していた。(むろん、タレーラン神父のずる賢い裏工作のおかげともいえるのだが。)

 

ゆえに収入も現代に換算すれば、数千万円ほどあった。

 

しかし、ドスケベ神父たるタレーランは、女遊びとギャンブルという二大悪習慣をきちんと身につけていたので、毎回きちんと破産していた。笑

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さらには、タレーラン神父は貴重な蔵書にも莫大な資金を投じていた。

 


幼少期のタレーランは読書が大好きだったが、それは大人になってからも同じだった。

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ここもまたタレーランの不思議なところなのだが、女遊びとギャンブルを楽しむ一方で、同時にそれらの趣味とは正反対の属性である読書をもまた深く愛していたのである。

 


マダムと恋愛ゲームをしていたかと思えば、次の瞬間には、ヴォルテールデカルトを読んでいる。

 

 

ギャンブルで借金を増やしてきたかと思えば、キケロシェイクスピアを読んでいる。

 

 

難しい論文を読んでいるかと思えば、いつの間にかドスケベな画集を楽しんでいる。

 

 

まさに、カオスそのものである。笑

 

 

さらにいえば、タレーランは美しい蔵書と、希少な蔵書のコレクターでもあったから、彼の図書館には高価な蔵書がずらりと並んでいた。

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もちろん、そういった蔵書も堂々と借金で購入するわけで、今日のタレーラン神父もまた借金取りに追いかけられていたのである。笑 
(まさに闇金ウシジマくんの世界である。)

 


「ははは!私を捕まえられるものならば捕まえてみたまえ!」

 


神出鬼没なタレーラン神父は、借金取り達から上手く逃げては、華麗にマダム達の元へ参上するのであった。

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こうしてタレーラン神父は借金に悩みながらも、青春の日々を全力で楽しんだのだった。

 

 

しかし、慢性的な借金にうんざりしていた彼は、次第に新しい世界に打開策を求めるようになっていくのである・・・

 

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タレーラン神父、政治に参戦す!

 

 

「金が欲しいならば、政治に関わることだ。」

 


借金に悩むと同時に、単調な聖職者としての日々にうんざりしていたタレーランは、次第に、巨額の金が常に動き続けている政治の世界に関心を持つようになる。

 


様々なサロンや晩餐会に参加していたタレーランは、多くの政治関係者達と触れ合い、その知識を吸収し、自分なりの政治観を養成しつつあった。

 


「ほほう、どうやら政治家という連中は気位が高い割には無能な人間しかいないようだ。ならば私にも大いにチャンスはあるぞ。よし、どうせ狙うならば財務大臣になろう。そうすれば金の問題は全て解決する。」

 

 

借金に悩むタレーラン神父が狙っていたのは財務大臣というポストである。

 


しかし、タレーラン財務大臣になるためには、用意周到な計画と、徹底した根回しが必要だった。
(アンシャンレジーム期のフランスは現代以上に既得権益が強固だったので、名門貴族のタレーランですら獲得が至難であるポストがいくつもあった。)

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そこでタレーランが打った戦略は大きく分けて3つある。

 


1つ目は、サロンや晩餐会で形成したマダム(恋人及び元恋人)達との連絡網を整備し、強力な諜報軍団を作り上げることだ。

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不思議なことに、タレーランと別れたマダム達の多くは、その後も彼を愛し、支え続けた。(おそらく、彼が一貫してマダム達に紳士であったことや、彼ほど魅力的な男性が他にいなかったからだろう。)

 

ゆえに、このマダム達はタレーランの情報収集や政治的な根回しをサポートする諜報機関のような役目を果たすようになる。

 

特に、タレーラン軍団筆頭のスタール夫人は、その高い知性に裏打ちされた圧倒的な情報収集能力と膨大な人脈のネットワークによって、何度もタレーランを救うことになるのである。

 

 

フランス随一の慧眼を持つタレーランは、フランスの政治が、サロンや委員会の廊下での密談や、晩餐会での根回し、力のあるマダム達の化粧室やベッド上での世間話によって動いていることを誰よりも正確に見抜いていたのである。(タレーラン恐るべしっ!)

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そして、タレーランがとった戦略の2つ目は、様々な組織や団体に参加して、政治的なコネを形成することだった。

(同時に生の情報収集を収集しては、時勢の流れを見極めていた。)

 


当時のフランスは、上位貴族や聖職者からなる2%の特権階級が、第三身分と呼ばれるその他の民衆達を支配し、搾取していた。
(もちろん、名門貴族であるタレーランは特権階級側の人間である。)

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三身分は、主に農民で構成されていたが、他にも上層ブルジョア階級や、弁護士、教師、医師、政治家などといった文化レベルの高い人達も含まれていた。

 

この第三身分と貴族、聖職者によって構成された議会が三部会である。

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三部会では代表者が様々な政治的な議論をするわけだが、実質的に第三身分の代表者はいないようなものだった。

 


三身分の人々は一部の特権階級の人間達を激しく憎悪していた。

 


ゆえに、フランス革命前のパリでは、様々な組織や団体、秘密結社が乱立し、無数の陰謀が飛び交っていたのである。

 


ところで、ここがタレーランのずる賢いところなのだが、タレーランはあらゆる組織に参加していながら、あらゆる組織に忠誠を誓っていなかった。(三国志の鬼才司馬懿と同様に、タレーランは常に逃げ道を、選択の余地を残していた。)

 


ルイ16世率いる王党派とも良好な関係を築きながら、そんな王党派と激しく敵対する極左勢力や、極右勢力とも接触していた。
(当時の資料からタレーランの動きを分析することほど頭が痛くなることはない。彼の動きは、思わず笑ってしまうほどカオスであり、不誠実である。笑)

 


中でも、読者諸氏の皆様が興味を持つ組織として「フリーメイソン」があげられるだろう。

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イギリスかぶれであり、ルイ16世率いる現王家を酷く憎んでいたルイ・フィリップ2世(オルレアン公)は、ギャンブル狂いにして、大の女好きであり、無道徳かつ自由奔放な紳士として有名だった。
(彼はフランスの王族であり、フランス国土の5%を領地としていた大富豪である。) 

 


もちろん、そんなどうしようもない大富豪は、同じように自由奔放な我らがタレーラン神父と仲よくならないわけがなく、タレーラン神父とオルレアン公はすぐに意気投合する。(笑)

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そして、オルレアン公とタレーランは当時の有名人達の流行にならって、パリにフリーメイソンのロッジを作るのである。

 

おそらく、フリーメイソンのロッジを開設した人間は特典を得られるなどとイギリスかぶれのオルレアン公にささやかれたタレーランが深く考えることもなくロッジ作りに参加したのだろう。
(のんきなタレーランは、ここが後にフランスを地獄へと導くジャコバン・クラブの温床になるなどとは考えすらしなかった。まさに知らぬが仏である。笑)

 

 

もちろん、タレーランにとってはフリーメイソンなど単なる情報収集の場、政治的な布石の1つにすぎず、そこに集まる人間達の主義主張など全く相手にしなかった。

 

 

正確には、無知蒙昧な彼らの思想など全く興味がなかったのである。

 


当時のフリーメイソンには、友愛のための互助会的な組織を形成する一派や、悪魔崇拝などを唱え現体制の崩壊を望む危険な一派などが乱立していたが、タレーランはいずれにも参加することなく中立の立場を維持した。

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そして、後に、この危険な思想に取り憑かれた無知蒙昧な集団に愛想を尽かしたタレーランは、常に一定の距離を置くようになる。

 


事実、後にオルレアン公を含めた多くのフリーメイソン会員が処刑されるが、タレーランは他人のように振る舞い、無関心だった。
フリーメイスン?フリータイソン?あはは!わたくしは全く関係ございません!)

 

 


神すら歯牙にかけないタレーランが悪魔など相手にするわけがないのだ。

 


さらにいえば、タレーランは誰よりも流血や野蛮な行為を嫌った人間だったから、血なまぐさい連中は生理的に無理なのである。
(普段のタレーランは他人のことなど全く興味がないくせに、赤の他人が血を流すことは猛烈に嫌なのだ。ここもタレーランの不思議と言えよう。)

 

 

残酷なやつらは血と泥のマスクをかぶっているが、私はあくまでも自由に忠実だよ。                ~タレーラン

 

 

かくしてタレーラン神父はあらゆる組織や団体に接近しては、その政治的な影響力を急速に増大させていったのである。

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さて、財務大臣になるためにタレーランがとった最後の戦略は、法的な圧力及び民意の圧力といった形で現体制(王党派)の既得権益の力を少しずつ削いでいくことだった。

 


「難問は分割せよ」というデカルトの教え通りに、タレーランは現体制の絶対的な既得権益を、法の面と、民意の面から攻撃し、少しずつ切り崩そうとした。

 


タレーランラブのマダム達から構成されるタレーラン軍団の諜報活動と、様々な人脈に後押しされたタレーランは、次々と具体的な改革案を練っては、裏で暗躍していた。

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しかし、そんな彼の暗躍とは全く関係のないタイミングで、あのフランス革命が勃発してしまうのである。

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「陛下!バスティーユ要塞が占拠されました!」

 

 「占拠されただと!?暴動か?」

 


「違います、陛下!これは革命でございます!!」

 

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1789年7月14日、暴徒と化した民衆は、バスティーユ要塞を襲撃し、占拠した。

 


いわゆるフランス革命の発動である。 

 


この情報は瞬く間に広がり、国王であるルイ16世は半ばフリーズ状態に陥っていた。

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もちろん、我らが愛するあの神父も、「革命が始まった」という衝撃的なニュースを誰よりも早く掴んでいた。

 

 


「なぬっ!!革命だとっ!? 改革は構わんが革命はいかんっ!!」

 

 

これまたタレーランの不思議なのだが、タレーランは改革を推進する側の人間であり、裏から王党派を攻撃していたにも関わらず、ルイ16世を含めた王党派が倒れることは望んでいなかったのである。
(もう複雑で分からない😂😂😂)

 


アンシャンレジームの豪華絢爛かつ文化的な社会を愛していたタレーランは、フランスの安定のためには文化レベルの高い貴族達の存在は必要不可欠であると信じていた一方で、いきなり無知蒙昧な民衆達がフランスを治めることになれば、必ずフランスはメチャクチャになると予想していた。
(事実、この予想は見事に的中し、数年後のフランスは恐怖政治によって地獄と化すのである。まったく、この男は政治に関しては常に慧眼である。)

 

 

「かくなるうえは、国王陛下自らが武力をもって暴徒を鎮圧するしかない!」

 

 

焦ったタレーランは打開策を提案すべく、ルイ16世の弟アルトワ伯の元を訪れた。

 

 

が、全ては無駄だった。

 

 

ルイ16世は既に今後の方針を固く決意していたのである。

 

 


「陛下は血を流すよりも、譲歩することを望んでいるようだ・・・このままでは、フランスの君主制は崩壊する・・」

 

 


タレーランは目の前が真っ暗になったように感じた。

 

底のない楽天家であるタレーランも、さすがに、この時ばかりは悲嘆に暮れていた。

 

 

しかし、ここで我々は恐ろしい事実を知ることになる。

 

 


なんと、もう一人のタレーランは、この絶望の瞬間にさえ笑っていたのである。

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もう一人のタレーラン、つまり、幼少期の図書館にて胎動していたあの怪物が、混迷を極めるフランス社会に突如として出現していたのである。

 

 

 

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怪物の覚醒と、華麗なる裏切り。

 

 

その怪物の行動は、驚くほど迅速で、恐ろしいまでに華麗だった。

 

 

ルイ16世率いる王党派に未来がないことを悟ったタレーランは、あっさりとルイ16世達を見限り、急反転して革命派に合流した。
(こんな時のための根回しである。しかし、その後も王党派の人間とも一応友好関係を維持しておくのだからタレーランは抜け目ない。)

 

 

徹底した根回しと政治工作に加えて、圧倒的な才知をもっていたタレーランは、難なく革命派に溶け込み、重要なポジションを確保していく。

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しかも、かの有名な人権宣言の起草にまで関わるのだから恐ろしい。

 


そして、なんと、この人権宣言には、貴族や聖職者達の税の特権を廃止することも含まれていた。 
(まさに、貴族であるタレーランは、民衆側についたのである。)

 

 

さらに、タレーランは「公衆教育に関する報告」を発表した。

 

 

学士院の設立などを提唱するこの報告書は、現代フランスの国民教育制度にも強く影響を与えており、他国の研究者達からも高く評価されている。

 


もちろん、これによってタレーランは民衆達から拍手喝采を受け、彼の政治的な影響力は日に日に増していった。

 


政治的な影響力をさらに得ようとしたタレーランは、それまでタブーだった教会の財産問題にも迷うことなくメスを入れた。 
(フランスの空の国庫を何とかするためにもこの処置は必要不可欠であった。) 

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タレーランが提出した動議は、全ての教会の財産を国有化するというものであり、聖職者達にとって阿鼻叫喚たる内容だった。
(分かりやすくいえば、事実上の財産没収である。)

 


ここで注目して欲しいのは、この時のタレーランは依然として神父であり、かつては教会財産の国有化に猛反対していたということだ。


にも関わらず、タレーランは聖職者の同僚達をあっさりと切り捨て、フランスの国庫を救うべく日夜邁進したのである。
(これにより、タレーランは死ぬまで聖職者達から裏切り者呼ばわりされることになる。しかし、もはや、タレーランの視界に彼らは映っていなかった。笑)

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「将来は、正直が天才にとって変わるべきでしょう。財政の惨状が明白になったゆえに、我々は確実な救済策を施したはずです。」 ~タレーラン

 


なるほど、このタレーランの発言を聞く限り、彼の聖職者達に求める水準は非常に高かったことが分かる。

 

 要するに、「ど腐れ坊主である諸君は、嘘をついたり、脱税したりすることなく、潔く税金を収めよ」ということだ。

 

 

しかし、肝心のタレーラン本人は、未だに馬車の代金を支払っていなかった。笑(可哀想な馬車屋!!!)

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さて、こうしたタレーランの奮闘もあり、崩壊しかけていたフランスは何とか踏ん張り続け、優れた教育制度や自由な思想がフランス全土に広まった。

 

もちろん、国庫も潤った。

 

さらに、タレーランは大使としてイギリスに赴き、革命中にイギリスが中立を保つことをも約束させた。

 

 

まさに、快刀乱麻の神業だった。

 


己の利益しか考えないはずのタレーランが、ここまで国のため、民衆のために尽くすとは!!何か感動する!!!

 

 そう素直に感動したいものなのだが、それだけで終わらないのがタレーランなのだ(笑)

 

 

実は、タレーランは人権宣言の内容には真の狙いだった既得権益を切り崩す布石をきちんと潜ませていたし、聖職者達から財産を徴収する際には、莫大な資金をさりげなく自分のポッケに入れていたのである。
(むろん、悩みの種だった借金は消えてしまった!!ふははは!)

 


そして、そういった華々しい活躍によって人気を獲得したタレーランは、選挙に勝利し、堂々と用済みになった法衣を脱ぎ捨てるのである。
(その数ヶ月後にはバチカンから破門されている。(笑))

 

 


「さらば国王陛下!!さらば聖職者の諸君!!」

 

 

まさに、怪物タレーランの華麗なる裏切りだった。

 

 

ところで、タレーランの不思議は、己の利益を追求した結果、それが結果的に公の利益にもなってしまうということである。

 

花の甘い蜜に誘われた蝶が、花粉を運ぶことで多くの花々を繁栄させるのと同じように、自由に飛び回るタレーランは、多くの人々に幸運をまき散らすのであった。

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しかし、フランス革命は依然として膨張し続けており、民衆の狂気も増大する一方であった。

 


そして、全てが順調であるかのように見えたタレーランだったが、そんな彼もまたフランス革命の闇に直面することになるのである。

 


フランス人の闇は、彼の予想をはるかに超えていた・・・

 

 

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タレーラン、フランスを去る。

 

 

ついにフランス革命は死神と「闇の契約」を交わした。

 


安定を取り戻しつつあるかのように見えたフランスだったが、政治の実権が過激なジャコバン派に移ると、革命は一気に荒々しさを増し、貴族を中心に、無数の人々の命を奪っていった。

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※ 人類史においても、ここまで野蛮で残忍な民衆はそうはいない。

彼らは、貴族だけでなく、無数の隣人や仲間をもギロチンで切断し、終いには国王と王妃すら斬首した。人間として恥ずべき行いである。

 

 

そして、1792年、8月10日、暴走した民衆がチュイルリー宮殿を襲撃し、国王は命からがら議会に逃げ込んだ。

 

 

暴走する民衆に怯えた議会は国王の権力停止を宣言した。

 

事実上の君主制の崩壊であった。

 

 


この頃には、名門貴族であることや、賄賂疑惑などのスキャンダルによって一部の民衆や、革命の過激派から敵視されるようになっていたタレーランは、己の身にも危険が迫っていることを瞬時に悟り、一時的にフランスから離れることを決意する。

 

 

そして、これが冒頭の馬車の場面に繋がるのである。

 

 


「こうなったら仕方がない。しばらくの間、私はフランスから離れよう。」

 


「離れるってあなた!まさか亡命!?」

 


「いや、こんな時のためのダントンだ。まずは一刻も早く彼に会わねばならない!!おい!もっと馬車を飛ばしてくれいっ!!」

 


こうしてフランスを去ることにしたタレーランだったが、問題はその去り方だった。

 


他の無能な貴族達と同様に亡命すれば命は助かるかもしれないが、貴重な財産だけでなく、政治世界に復帰するきっかけをも失ってしまう。

これだけは何としても避けなければならない。
(それに復帰後の道のりも非常に厳しいものとなるに違いない)

 


では、どうすればいいのか?

 

 

答えは簡単だ、亡命貴族としてではなく、パスポートを入手して堂々と国外に出ればいい。

 

そうすれば、合法的に亡命することができる。

 

 

そして、そのためのダントンなのだ。

 


ダントンは熱血漢にして、人間味の溢れる魅力的な革命家だった。
(民衆を思いやり、己の命をもためらうことなく革命に捧げたダントンは間違いなく英雄であった。)

 


また、当時のダントンは新しい政府の事実上の首脳であり、イギリスとも友好的な関係にあった。

 

 

つまり、ダントンならば楽々とパスポートを発行することができるのだ。

 


こんな時のために、かねてからダントンと友好的な関係を築いていたタレーランは、藁にもすがる思いでイギリス贔屓のダントンに助けを求めた。

 


「ダントン様!!パスポートプリーズっ!!😭😭😭」

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最初は冷たい反応を貫徹していたダントンだったが、やはり根は優しいやつであり、一流の貴族でもある友人のタレーランを見捨てることはできなかった。

 

 

「あのプライドの高いタレーランが、ここまで必死に助けを求めてくるとは・・・」

 


内密にパスポートを発行したダントンは、直接タレーランに「未来」を手渡した。

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「ダントン、この恩は絶対に忘れないよ。」

 

 

「なぁに気にするな。それよりもタレーラン、長居するにはイギリスの飯はマズすぎるぞ。」

 

 

「ははは、ご忠告、しかと覚えておきましょう・・・では、これにて」

 

 

「あぁ、さらばだ、タレーラン。」

 

 

これが、二人の最後の対面であった。

 

 


タレーランがフランスを去った後、ダントンは政敵ロベスピエールとの闘いに敗れ、断頭台の露と消えた・・・フランスからまた一人英雄が消えた瞬間であった。

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さて、何とかパスポートを手に入れたタレーランは、即座に船に乗りこみ、フランスを後にした。

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そして、タレーランが出発した翌日から、あの歴史に名高い大虐殺、つまり、国王と王妃すら虐殺する地獄のような惨劇が幕を開けるのである。

 

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タレーランの強運恐るべし!

 

 

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「 ダントンには深く感謝せねばならんな。」

 


英仏海峡の船上からパリに思いをはせていたタレーランは、小さくつぶやいた。

 


辺りには深い霧が立ちこめ、冷たい風がナイフのように頰を切り裂く。

 


船の行く先は灰色の世界だ。

 

 

 

これからの自分がどうなるのかも、未来のフランスがどうなっているのかも全く分からない。

 


だが、それがどうした?

 


私はあらゆる困難を乗り越え、必ず返り咲いてみせる。

 


そして、そのためならば神ですら欺いてみせる。

 

 

「 待ってろよ!パリっ!私は必ず戻ってくるからな!」

 

そう叫んだタレーランは船と共に無限に続く霧の世界に溶けていった。

 

 


そして、我々は、タレーランという主人公がいなくった灰色の霧の世界を眺めている。

 

 

やがて、その霧は変形し、ロベスピエールの恐怖政治によって、無数のフランス国民の血と、涙と、魂が無残に散っていく光景が映し出される。

 


大量の血が洪水のようにパリを襲う。

 


広がるのは酸素に触れた赤のみであり、聞こえてくるのは親を失った子供の泣き声と、夫や恋人を奪われた女性達の叫び声だけだ。

 

 

ロベスピエールの暴走は止まらず、灰色の霧は暗黒へと変化する。

 

 

暗黒時代の到来である。

 

 


ロベスピエールに殺される前に、ロベスピエールを殺すのだ!
~ジョゼフ・フーシェ

 

 

しかし、我々はここで強烈な光を放つ2つの巨星が暗黒の宇宙に突如出現することに気づく。

 

 

白い巨星の名は、ジョゼフ・フーシェ

 

 

赤い巨星の名は、ナポレオン・ボナパルト

 


後の天使と悪魔の主人公となる彼らは、タレーランよりも先に、この壮大で地獄のような演劇の舞台に召喚されるのだ。

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そして、この2つの巨星が、フランスだけでなく、タレーランの運命をもまた大きく変えることになるのである。

 

 

状況?何が状況だ。

私が状況を作るのだ!

ナポレオン・ボナパルト

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悪の天才タレーラン、あるいは華麗なる堕天使。第二章「覚醒と飛翔」 完。

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💗追伸&ファンアートコーナー💗\(๑✪ω✪๑)/

 

ところで、このフランス革命が起きた頃の社会って、
現代社会と共通する部分が多いとは思いませんか?

 

 

私がフランス革命の時代をとりあげたのは、今後の世界の動きを読む際にフランス革命の歴史が非常に役に立つからでもあります。

 

特に、現代社会の特権階級の皆様は、きちんとフランス革命のことを学ぶべきだと思いますよ😀😀😀

 

気づいた時には手遅れですからね・・・🙃 ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

 

 

そして、実は、今回の文章は1万文字を超えています(; ・`ω・´)
(相変わらず長い😭😭😭)

 

ゆえに、ここまで読んだあなた様は猛者です!(笑)

 

おめでとうございましゅ!!!🥰🥰🥰(づ。◕‿‿◕。)づ

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また、タレーランに関する本はいくつかありますが「悪の天才タレイラン」という本はシンプルかつ分かりやすい説明なので、とても読みやすいかと思います。(今回の記事でも参考にさせていただいた部分があります。m(_ _)m)

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図書館などでも借りられると思いますので、興味があるお方は是非読んでみてくださいね(●'◡'●)

 


とはいえ、私のシリーズを読んでしまえば、それで全て完結してしまいますので、お時間がないお方は、このシリーズをチェックしていただければ十分ご満足していただけると愚考いたします。

 

 

また、今回もこの場を借りて、読者様からいただいたファンアートを紹介させていただきます!💗(つ๑>ω<๑c)♡❤

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今回の作品は、のとにゃん(N oto)様のイラストです😍😍😍(❤´艸`❤)

コメント引用:皆さまに影響されて✨🎨久しぶりに絵を描いた気がする!…寝よう。

 

 

魔神しげのインパクトが強すぎて思わず爆笑していましたが、
冷静に観ればめちゃくちゃ上手い!!!😆😆😆o(〃^▽^〃)o

わくわく うるうる目

精密な戦車といい、かわいいトリオといい、クオリティが凄いです!(; ・`ω・´) いや、さすがでございます!!!(´。✪ω✪。 ` )

 

のとにゃん(N oto)様、このたびは本当にありがとうございましたm(__)m

 

 

少しでもイラストが描けるという人は、ぜひファンアートを送ってみてくださいね😍🧐(*/ω\*) (思いがこもっていれば皆名画です!😉😉😉

 

※ イラストを描いた方はぜひ私にご連絡くださいm(_ _)m 
(せっかく描いてくださったイラストですから、気づかないままというのは切ないので(´;ω;`))

読者の皆様にも紹介したいのでどうかご協力をよろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

 

あなたの可愛いイラストをお待ちしています!!🥰🥰🥰 (づ。◕‿‿◕。)づ

べんきょう

 

 

追伸2

 

ううむ、皆様のタレーラン観が非常に面白いです🧐🧐🧐

 

にしても、タレーランはよく分かりませんよね(笑) 

 

あまりに複雑すぎて記事の執筆中は頭がいたかったです😂😂

 

モフモフで単細胞な私とは真逆のタイプの人間ですなw(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ ) 

うぇうぇうぇfdfdfdfてrてrてtっrtrtrtr無題

 

また、近いうちに川柳大会を開催するつもりです(❤´艸`❤)

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皆が自由に川柳を投稿してゆるく楽しめる空間をつくりたいと思っています(ノ◕ヮ◕)ノ*:・゚✧(毎回お題をいくつか用意したいと思います)

 

そして、その中から面白い作品をピックアップして、改めて読者の皆様に紹介するといった形を考えています(; ・`ω・´)

 

期限は長めに設定して、とにかくどんどん川柳を投稿してもらおうかなと思っていますヾ(^▽^*)

 

この形ならば、はじめてきた読者様も気軽にコメントできると思いますのでよいかなと思いました(●'◡'●)

 

もしも、なにかご意見がありましたら遠慮なくご教示くださいm(_ _)m

 


もちろん、私もしょうもない川柳をたくさん作る予定です😂😂😂

 


私はさっそくゆるい川柳を作り始めています(笑)

 


タレーラン 調べてみても ようわからん」

 

「おかしいな おもろい川柳 でてこない」

 

「こまったな こたつぬくぬく でられない」

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\(๑✪ω✪๑)/ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ

 

なんでもいいので皆様もぜひ作ってみてくださいね!
(作った場合は大会のために貯めておいてくださいまし😉)

 

近いうちに川柳募集記事作ります!🥰🥰🥰(❤´艸`❤)

わくわく うるうる目

 

今日のオススメ記事3選🥰(❤´艸`❤)

 

 

もふにゃんラーメン ニコ

 

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それでは、コメント欄にてお会いしましょう!!!😆😆😆🥰🥰🥰
(コメント欄はこの👇にあります(●'◡'●))

 

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103・愛する朝のコーヒーに砂糖ではなく、間違って塩を入れてしまった愚者の考察。


もふにゃんJr(帰ってきたMJr
2021年11月18日 20:30

 

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私の朝は一杯のコーヒーから始まる。


厳選した豆から抽出されたコーヒーに、これでもか、これでもかと大量の砂糖を加え、新鮮な朝日を前にグビグビ飲むのがお決まりの儀式である。

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とある日、私はいつものようにコーヒーを抽出し、いつものように山盛りの砂糖を入れ、いつものようにコーヒーをグビグビ飲んだ。

 


そして、壊れたスプリンクラーのようにコーヒーを吹き出した。

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軽いパニック状態に陥った私は、もう一度、いつもの甘いコーヒーを口に入れ、気を静めようとした。


むろん、あなたの予想通り、また盛大に吹いた。

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私は底のない愚か者ではあるが、さすがに二回も失敗すれば多少のことは学べる。

 


そして、寝起きゆえにコーヒー豆程度までに萎んでいた私の脳は、ある明確な答えを導き出す。

 

「おいこれ!塩ではないかっ!?なんだこれ!💩みたいな味がするじょっ!!!(•́ו̀ ; )」

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そうなのだ、私は愛する朝のコーヒーに山盛りの砂糖ではなく、山盛りの塩を入れてしまったのだ。

 


あなたが塩入りのコーヒーを飲んだことがないというのであれば、ぜひとも一度ご賞味いただきたい。(とても美味しいですよ😜😝笑 塩入りコーヒーはいかがっすかぁ~☕('ω'☕)(☕'ω'☕)(☕'ω')☕☕('ω'☕)(☕'ω'☕)(☕'ω')☕)

 

 

さすれば、なぜ私が二度もコーヒーを吹き出したのかがお分かりいただけるはずだ🤭😉

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「全く!!私の愛するコーヒーに塩を入れやがった不届き者はどこのどいつだ!? あ、私かw😀😀😂😂 なら、無条件で許ちゅ❤ ( っ。•o•。 c )♡.」

 

こんな馬鹿な思考をコーヒー豆程度までに萎んだ脳で行った私は、ある1つの疑問を抱く。

 


「そもそも、砂糖と塩が同じ白色なのが紛らわしい!! 確かに見た目は若干違うが、寝起きの人間には区別がつかん!!なんで砂糖は白いんだ!」

 

そこから私の砂糖のルーツを巡る旅が始まる。

べんきょう

 

そもそも、昔の人間にとって、砂糖といえばサトウキビから抽出される黒砂糖を意味した。(大航海時代前は薬として少量生産されていた)

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大航海時代になり、サトウキビは西インド諸島などの植民地を中心に、イギリス、そしてフランスなどがせっせと生産し、その生産量を増やしていった。(イギリスとフランスはこの植民地を巡り激しく争うようになる。)

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ちなみに、植民地であるインドをめぐっておきた七年戦争に勝利したイギリスは、インドで紅茶を生産し、その紅茶に砂糖やミルクを加えて飲むという文化が誕生した。 

 

これが、いわゆる紅茶文化である。
(現在でもインドがお茶や紅茶の主要な生産地であるのは、こういった歴史があるからなのだ)

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一方、イギリスに負け、インドを失ったフランスでは、「気に食わないイギリス野郎」の紅茶に反発する形で、コーヒー文化が発達していく。

そして、コーヒーに合うスイーツとして様々な洋菓子も発達していった。
(パリで花開くカフェ文化のルーツはここにある。)

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さて、それから少し時が進み、フランス革命後の時代になると、熱狂皇帝たるナポレオンが様々な問題を欧州に引き起こしていく。

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そして、砂糖に関連する大事件といえば、ナポレオンが有能な部下であるタレーランらの説得を無視して強行した「大陸封鎖令」である。


これは、イギリスを経済的に締め上げるために、イタリア、スペイン、ドイツまでの海岸線を封鎖し、イギリスとの交易を禁止するというものであった。


しかし、この大陸封鎖令のせいでフランスは西インド諸島から砂糖を輸入することができなくなり、深刻な砂糖不足になった。笑

 

焦った甘党ナポレオンはサトウキビに変わる新しい砂糖を生産すべく、巨額の資金を新しい砂糖の開発に当てた。


その結果生まれたのが我々の知っている白砂糖である。

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テンサイ(砂糖大根)を原料に作られる白砂糖は優しい甘みと見た目の良さから、フランスではたちまち人気商品となった。

 


別言すれば、白砂糖はナポレオンのイギリスへの嫌がらせから誕生した商品なのである。

 


つまり、砂糖を白くした犯人はナポレオンなのである。

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ところで、このナポレオンの大陸封鎖は、白砂糖以外にも様々な商品や文化を生み出すことになるから面白い。

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大好きなワインがフランスやイタリアから輸入できなくなったイギリス人達は心底絶望し、泣きながら代替品を探すようになる。

 


そして彼らが目をつけたのがスコットランド人達が飲んでいたウィスキーである。

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当時のウィスキーは密造酒、あるいはスコットランドアイルランドの田舎者どもが飲むダサいお酒という認識が主流だったが、コロコロ変わるイギリスの気候と同様にイギリス人の価値観はコロコロ変わるものだから、イギリス人達はすぐにウィスキーを絶賛するようになる。

 

こうした流れで有名になったのがスコッチウィスキーである。

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マッサンの愛するスコッチウィスキーも、ナポレオンの嫌がらせから誕生したようなものだった。

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さらに、大陸封鎖によって、サトウキビ砂糖の大口顧客を失った西インド諸島の人々は大量に余ったサトウキビを前に頭を抱えていた。

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だが、後に彼らは魅力的な市場が遠方の地にあることに気づく。

 

それは、アメリカだった。

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当時のアメリカではラム酒が流行っていたので、西インド諸島の人々はサトウキビからラム酒を大量に生産し、手頃な価格でアメリカ人に提供したところ、ラム酒は飛ぶように売れた。

 

こうしてラム酒西インド諸島の強力な商品となった。
(これもナポレオン騒動ゆえの現象である。)

 


ちなみに、フランスから生まれたテンサイ砂糖の派生形として生まれたのが、テンサイから作られるホワイト・リカーと果物や花などのフレーバーを混ぜて作られる「リキュール」である。

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このように、ナポレオンのイギリスへの嫌がらせをきっかけに、現代まで続く様々な文化が誕生しているというのは非常に興味深い現象だと言えるだろう。

わくわく うるうる目


「禍福は糾える縄の如し」と言うように、福と禍は表裏一体であり、人間の叡智を駆使すれば、禍から、嫌なことから、最悪の環境から、福や新しい文化を生み出すことができるのである。

 


では、私が塩入りのコーヒーを飲み、盛大に吹き出し、朝から惨めな掃除をすることになった事件(禍)から、どんな福を引き出せるというのか?

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それは、前述したような砂糖及び現代まで続く様々な文化の歴史を楽しみながら学び、同時に賢明な読者諸氏の皆様に共有できたことだろう。

 

 

これも立派な文化的な活動であり、生産的な気づきである。 (∩ˊᵕˋ∩)

 

 

少なくとも、塩コーヒーへの怨念がなくば、白砂糖の歴史など調べることもなかったに違いない!! Σ(‘ω’ノ)ノ

 


そう考えれぱ、塩コーヒー万歳である!

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不幸なこと万歳!

 

 

嫌がらせ万歳!

 

 

我々はその禍から新たなる福を、そして、新しい文化をも作り出してみせる。

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追伸&ファンアート紹介

もふにゃんラーメン==

追伸1

今コメントを見ているのですが、不思議なことに塩コーヒーの人気が全くありませんo*1o

 

あんなに衝撃的で前衛的な味なのに!!😆 😆 😆 😆

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もったいない!!!😭😭😭😜😜😜😝😝😝🥰🥰🥰

 

塩コーヒーはいかがっすかぁ~☕('ω'☕)(☕'ω'☕)(☕'ω')☕☕('ω'☕)(☕'ω'☕)(☕'ω')☕

 

 

追伸2

ふむふむ、なるほど、読者様からの情報では、塩をひとつまみ入れるとコーヒーが美味しくなるそうです🧐🧐🧐 ほほう╰( ̄ω ̄o)

 

さっそく私もチャレンジしてみましゅ!😍😍😍(*/ω\*)

 

ひとつまみ塩コーヒ×アルフォートのコンボでいきたいと思います🥰🥰🥰 (ノ*>∀<)ノ

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皆様もひとつまみの塩コーヒーはいかがっすかぁ~☕('ω'☕)(☕'ω'☕)(☕'ω')☕☕('ω'☕)(☕'ω'☕)(☕'ω')☕

 

 

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ところで、私はナポレオンが嫌いだと思っている人もいるかもしれませんが、そんなことはありません(*/ω\*) むしろ、大ちゅきです🥰🥰🥰

 

ただ、好きな理由は一般的なナポレオン好きの皆様とは大分違いますが(; ・`ω・´)

 

ナポレオンも「天使と悪魔」に召喚させるかもしれません。

 

そうすれば、かつての主人公だったタレーランなどが敵キャラとして再び登場するので超面白くなります🥰🥰🥰\(๑✪ω✪๑)/

うう!楽しみです!\(´ω` ๑ )/››‹‹\(   ๑´)/›› ‹‹\( ๑´ω`)/››\(´ω` ๑ )/››‹‹\(   ๑´)/›› ‹‹\( ๑´ω`)/››

 

 

追伸2

みかん箱名称未設定

今後はこういったエッセイや日記形式の記事も積極的に書いていくつもりです(,,•﹏•,,)

 

 

他のゴリゴリのシリーズ系記事の合間に執筆していくと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします(*/ω\*)💗

 

 

笑えるネタや面白いネタなどはどんどん扱っていく予定なので、面白いネタやリクエストなどがありましたら、遠慮なくコメントやメールにてお教えくださいm(_ _)m

わくわく うるうる目

また、今回も読者様からいただいたファンアートを紹介いたします! (づ。◕‿‿◕。)づ💗💗💗

 

こうにゃんJr(旧名:KⅡ)様のイラストです (´,,•ω•,,`)/

覚醒したぽよ

コメント抜粋:

「 いつも楽しくてタメになる記事をありがとうございます。
ファンアートが完成したので送らせていただきます。

『日本人の覚醒』をテーマにして描いてみました。もふにゃんJr様の日本人に関する記事で何度か出てきた
「緋色に輝かせた瞳」という表現がとても好きで、それをイラストに反映させました。

また、覚醒したので目は赤く輝いています。

覚醒してもふにゃんともちモッチもさらにパワーアップしました。

このイラストを描いていて、もふにゃんJr様と読者の皆様と
一緒にもふにゃんNOTEの作成に参加出来た気がして
とても充実感を感じられました。

ありがとうございました。

無理はなさらずに休憩をしっかりと取ってくださいね。

今後ともよろしくお願いいたします。 」

 

 

こうにゃん様のイラストは可愛いだけでなく、とてもかっこいいのではじめて見た時はドキッといたしました(*/ω\*)

 

個人的には、もちモッチもやる気になっているところが特に好きです(笑)

 

 

こうにゃんJr様、このたびは本当にありがとうございましたm(__)m

 

 

少しでもイラストが描けるという人は、ぜひファンアートを送ってみてくださいね😍🧐(*/ω\*) (思いがこもっていれば皆名画です!😉😉😉)

 

 

あなたの可愛いイラストをお待ちしています!!🥰🥰🥰 (づ。◕‿‿◕。)づ

無題108

 

 

 

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